徒然なるまま感想文47『スリープ・レボリューション』
こんにちは、SIRISIRIです。
『脳神経外科医が教える病気にならない神経クリーニング』、
おかげさまで3万を突破しまして、
いま現在なにをしているのかというと…
「睡眠」に関する本をつくっております!(来年春ころ刊行予定)
「睡眠」の世界におけるTop of Topの方による初めての本。
これまでのどの睡眠本にも負けない本に仕上げるべく、編集作業を進めていきたいと思います!
なので、最近はもっぱら「睡眠」に関する本のリサーチをしているのですが、
個人的にも気になる本が最近発売されましたので
今回はご紹介いたします。
『スリープ・レボリューション』
(アリアナ・ハフィントンさん著、本間徳子さん訳、日経BP社さん)
なぜ個人的に気になっていたかというと、
今年の春ころでしょうか。
「翻訳できそうな、おもしろそうな洋書はないかなー」
とアメリカのAmazonを探索していたところ、
総合の上位に、この本のオリジナルの『SLEEP REVOLUTION』という書籍がありました。
アメリカの有名ニュースメディア「ハフィントン・ポスト」の創業者が「ビジネスを成功させるうえで、いかに睡眠が大切か」といったことを書いた本書。
結果、アメリカでは15万部売れ、個人的にも「ぜひ読んでみたい!」と思っていたので早速読んでみました。
まず本のボリュームに驚かされました!
なんと、400ページ以上!!
本文もけっこう詰まっている印象で、
「読むの時間かかりそうだな・・・」という第一印象でした(資格試験の勉強もあいまって)。
で、中身はというと、
研究や論文からの引用がハンパなくたくさんあり、
そこに著者自身の考えや経験を織り交ぜて「睡眠の大切さ」を訴えていた、
という感じです。
巻末の注だけで48ページもあることから、その参考文献の多さがうかがい知れると思いますが、
よく言えば「それだけ信頼できる本」、悪く言えば「著者オリジナルの主張が薄い本」といった感じでしょうか。
ここは私自身気をつけている部分で、
できるだけ著者さんオリジナルの研究やデータから、
著者さんにしか語れない言葉を引き出すように心がけています。
ただ、興味深い研究結果もちらほら見受けられ、
「思い出せなかったことを思い出す確率は、睡眠によって2倍近くに高まる」等
思わず線を引いた箇所もありました。
また、「覚醒のために睡眠がある」「睡眠は、脳の、脳による、脳のためのもの」といった「眠りに関する、ぐっとくる格言」もけっこうあって、
睡眠への認識を改める良い機会にはなるかな、と感じました。
なお巻末付録として「睡眠の役立つアプリ」や「マットレス」、「睡眠を大事にしているホテル」なんかも載っていますが、正直それらを取り入れるのはなかなか難しいかと。。(とくにホテルは海外のものばかりなので)
社会的にも「睡眠改善」の機運が高まっていることは感じられます。
膨大な量なので、読むときは腰をすえてじっくり取り組むことをオススメいたします。