SIRISIRI’s diary 大人の読書感想文。

一応出版関係の仕事をしているので徒然なるままに本を読んだり、なんかしたりしたことをゆる~く書いてまいります。

徒然なるまま感想文22『スゴ編。』

久しぶりの1日2回更新。

ひとつ前の記事で、

編集者とジャンルについて書きましたので、

今回は「編集者」にまつわる本を簡単に取り上げたいと思います。

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『スゴ編。』

(編集者.jpさん、美術出版社さん)

 

わたくしが編集者になって1冊目に買った本だったと思います。

その当時、本当に右も左もわからなかったので、

「とにかく編集者とは何ぞや?」

「企画を立てるにはどうすればいいのか?」

「売れる本をつくるにはどうすれば?」

ということが知りたくて、手を伸ばした記憶があります。

 

画像は帯なしなのですが、

「なぜ彼らが作った本は売れるのか」

という帯のキャッチコピーにもすごく惹かれました。

 

内容としましては、

7人の超凄腕売れっ子編集者たちが、

彼らがつくった1冊の本を通じてそれぞれの編集観を語っていく、

というものです。

 

じつは、以前ブログで

『「本はすべて実用書」というすごい考え方』と題した記事を書きましたが、

この考え方に最初に触れさせてくれたのが、この本でした。

sirisiri.hatenablog.com

 

7人の編集者さんはそれぞれ違った考え方を持っているんだけれど、

やっぱり共通している部分があります。

そこが、「売れるために絶対必要な法則」なのではないか、

と当時まだ1冊も本を作っていなかったわたくしは思いました。

 

その絶対法則とは、

・「自分がお金を出して買おう」と思えるか

・ナンバーワンかつオンリーワンか

・悩みをしっかり解決できるか

・「悩みを解決してくれる!」とすぐにわかる本か(タイトル然り、装丁然り)

この4つだと読んだときには思いました。

 

いまはこの4つのほかにもいろいろ教わっているのですが、

それでも超大切なことだと感じています。

 

内容を詳しく書いてしまうと、

やはり7名分ありますので膨大な量になるので

ここでは控えますが、個人的には超良書でした!

 

編集者さん向けの本だとは思うのですが、

編集者がどんな思いをもって、どんな仕事をしているのか等にご興味のある方は

ぜひお読みいただければ、と思います!

本に対する考え方や見方が変わるかもしれませんよ。