SIRISIRI’s diary 大人の読書感想文。

一応出版関係の仕事をしているので徒然なるままに本を読んだり、なんかしたりしたことをゆる~く書いてまいります。

「睡眠本」いよいよ完成!!

こんにちは、SIRISIRIです。

 

ちょくちょく「最近こんな本をつくっております~」的な感じで

アナウンスしておりました「睡眠本」ですが、

いよいよ配本まで約1週間ちょい、となりました。

 

どんな本を作っていたかというと……

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スタンフォード式 最高の睡眠』

 

というタイトルの本を作っておりました!!

 

どんな内容の本かといいますと、

世界的権威の睡眠研究者が初めて明かす、

究極の疲労回復と最強の覚醒を実現する

眠り方を伝える1冊になっております。

 

タイトルの「スタンフォード式~」の由来でもあるのですが、

著者の西野精治先生は、

スタンフォード大学医学部の現役教授であると同時に、

スタンフォード大学睡眠生体リズム研究所の所長を務められている方。

 

じつはスタンフォードの睡眠研究というのは、

数々の有名睡眠研究者を輩出していて、

「睡眠研究者は一度は在籍する」ことから

「世界最高の睡眠研究機関」と呼ばれています。

 

そんな、世界最高峰の睡眠研究のトップを務める

西野先生はまさに睡眠研究の世界的権威。

そんな先生の初著書

この『スタンフォード式 最高の睡眠』になります。

 

作成時こだわったのは、

「とにかく科学的エビデンスにこだわる!」ということ。

精神論は一切抜きの、本当に役に立つメソッドを凝縮しました。

 

睡眠に関する驚きの新事実や、

最新のスリーピングデータ満載の1冊、

ぜひぜひお読みいただければ嬉しいです!

 

Amazonさんでも予約が始まりましたので

ぜひぜひ覗いてみてくださいませ↓↓

http://amzn.to/2lqSE83

 

 

 

 

いよいよ明日、見本が出来ます!!

こんにちは、SIRISIRIです。

 

前回脳神経外科医が教える病気にならない神経クリーニング』を編集して以来、

じつはずっとある本をつくっておりました。

 

それは、「睡眠本」です。

著者の先生は、睡眠研究における世界的権威の方でして、

 

・レムとノンレムは90分周期じゃなかった!?

・夢はたくさん見たほうがよかった!?

 

など、新事実満載の、最新の睡眠研究データで裏付けられた

究極の睡眠本を目指して、なんとかたどり着けたと思っております。

そして、自分史上最高の本ができたと感じております!

 

今月末配本の予定でして、

詳しくはまた明日以降お伝えできれば、と思うのですが、

明日「見本」が上がってくる予定なのです!

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簡単にいってしまえば、

「これまでは原稿データやカバーデータを印刷したりして別々に作業していたけれど、

 それが合体して形となる」ということ。

もっと平たくいうと

「物ができる」のが明日なのです!!

 

本をつくっていて、個人的に「楽しみ」な瞬間はいくつかあって、

・カバーのデザインを上げていただいたとき

・ずっとワード上で作業していた本文が、ゲラとなって本のレイアウトに落とし込まれたとき

・本が店頭に並んだとき……

などなどあるのですが、

この「見本ができたとき」は中でも嬉しいひととき。

 

どの企画も始めたときは

「本当に完成するんだろうか…」と不安になりながらのスタート。

その不安が消え、形となった「はじめまして」の瞬間は

本当に嬉しいものです。

 

明日の見本出来を楽しみにしながら、

見本が出来た後の準備を今日は滞りなく進めていきたく存じます。

 

 

 

 

 

 

 

徒然なるまま感想文53『自分を操る超集中力』

こんにちは、SIRISIRIです。

 

本日は、「25万部突破!」と帯にある、

「集中」に関するベストセラー本を取り上げたいと思います。

 

2016年5月に初版発行とありますので

かなりのスピードで売れているようです。

 

脳科学や心理学的な観点から「集中力」について考察し、

かつ実践的な「集中力」を高めるためのメソッドを紹介してくれる本書。

著者は、テレビに引っ張りだこな「あの方」ですが、

「集中力」というテーマと著者が見事に組み合わさった1冊だと思いました!

 

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『自分を変える超集中力』

(DaiGoさん著、かんき出版さん)

 

著者はテレビでも大活躍中のメンタリスト「DaiGo」さん。

DaiGoさんと「集中力」という企画テーマのかけ算が絶妙だな~、と思っておりまして、

というのも、集中力はDaiGoさんの「専門ど真ん中」かと言われると、そうではないと思えるからです。

 

よく、著者さんの専門から本の企画を考えてしまいがちなのですが、

絶妙にその専門からずらしたとき、本当におもしろい企画が生まれる、ということを耳にしたことがあります。

 

DaiGoさんは人の心を読むプロ「メンタリスト」なので、

普通であれば「人の心をどうやって動かすのか」「心を読む技術」といった企画が思いつくのですが、

そこをあえて「集中力」としたところが素晴らしいと思いました!

DaiGoさんなら、たしかに集中力高そうですし、なにか秘訣がありそう。。

そんな確かな期待感も抱ける、「良いズラシ」だからこそ、御著書のなかでも

No1の売れ行きなのではないでしょうか。

(「集中力」って、悩みはそんなに深くなくても興味ある人多そうですしね)

 

本書では、

・集中力とは一体何なのか?

・「疲労」という現象の正体

・集中力を効果的に高める科学的に正しい方法

について述べられています。

 

人の心を見抜くメンタリストさんゆえに、やはり「集中力」に関しては

人一倍気をつけているそうで、

お家の仕事部屋も「集中力を切らさない」ようなつくりになっているのだとか!

(詳しくは本書をお読みいただければ、と思います)

 

個人的に印象に残っているのは、

じつは身近なもので集中力は容易にコントロールできるということ。

 

たとえば「色味」

ぐっと集中したいときには「水色」がおすすめだと書かれていました。

 

さらに、「天井の高さ」によっても集中度合いや脳のモードが切り替わるようで、

天井が高い=創造的、クリエイティビティなモード(アイデア出しなどがGOOD)

天井が低い=集中して作業を進める(ミスチェックや原稿執筆などがGOOD)

とのことでした。

これは、本当に意外というか、「へえ~~、そうなんだ!!!」と思いました。

 

科学的エビデンスに基づいた、納得感のある本書。

「集中力を切らさないための時間配分の方法」や「疲労が劇的に取れる休み方」など、

読んだらすぐに実践出来るメソッド満載ですので、

ぜひ気軽にお読みいただければ、と思います!

 

 

 

徒然なるまま感想文52『いまの科学で「絶対にいい!」と断言できる 最高の子育てベスト55』

こんにちは、SIRISIRIです。

 

今日は、昨年末に発売に鳴って、

いま「子育て」ジャンルでは一番売れているのでは、という本を取り上げたいと思います。

 

Amazonさんをみると、「発売たちまち6万部突破!」とあり、

現在は10万部突破を目指して突き進んでいる印象の本書。

 

以前、育児書を何度か取り上げたときに、

 

「子育て本のベストセラーの特徴として、

・メソッド感が前面に出ていない

・説教くさくない

・「失敗からの教訓」を伝えて、

 「味方」感を醸し出している

 

的なことを挙げましたが、

今回取り上げる本を、ある意味、その逆をいく感じといっても

よいかもしれません。

良い意味で、「自分の考え方」を見つめ直すきっかけになった1冊でした。

 

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『いまの科学で「絶対にいい!」と断言できる 最高の子育てベスト55』

(トレーシー・カチローさん著、鹿田昌美さん訳、ダイヤモンド社さん)

 

本書は「翻訳・子育て本」になっておりまして、

ジャーナリストとして最新の科学に触れてきた著者が

その知識をどうすれば「子育て」に活かせるのかを書いた1冊になっています。

 

本書がほかの本を大きく違うところといえば、

強調されているように「科学的エビデンスベース」な点でしょうか。

 

最近のビジネス書にもいえることですが、

この「科学的エビデンスにいかに基づいているか」というのが、

手に取られるひとつのハードルになっているような気がします。

 

いかに「メリットがある本」だと端的にお客さまに伝えるか――

こう考えたとき、「科学的エビデンスに基づいている」というのは手っ取り早くそう認識してもらいやすい「ひとつの手段」のように思います。

ですので、いくら良いことを言っていたとしても、

「精神論」は受け入れられがたいような……そんな市場感でしょうか。

 

本書は、子育てをそんな「科学的」に検証した本になっており、

メソッドもすごく具体的。

 

・「努力」をほめる

・「生身の相手」からしか学べないのはなぜ?

・「泣かせっぱなし」という睡眠トレーニング

・「母乳を飲む」と少しだけ頭が良くなる

・親の「もっと食べなさい!」が好き嫌いをつくる

・「ピカピカ光るおもちゃ」なんていらない

・音楽を習うと賢くなる?

 

といったことが、「なぜ『いい!』といえるのか?」

についてしっかり触れて、解説されています。

 

逆にいうと、少しウィークポイントかも、と思ったのが、

子育て本特有の「読んだあとのほっこり感」があまり感じられなかった

という点です。

 

これだけ科学的に検証されると、少し寂しいような・・・

そんな読了感でもありました。

こういった「気持ちの穴」は、本文の終盤や、「おわりに」に補完する役割を担わせることもできるのかな、と、製作側として「自分だったらこうつくったかも~」と学びながら読み終えました。

 

「科学的エビデンスの基づき方」にも善し悪しがあって、

どこまで踏み込むか、バランスをどうするか、で

読了感に変化が出ることを感じた1冊でした。

 

子育てにお悩みの方は、すべてがすべて「すぐ役に立つ!」とは言い切れないものの、きっと役に立つ要素もあると思うので、ぜひお読みいただければ、と思います!

 

 

 

徒然なるまま感想文51『エッセンシャル思考』

こんにちは、SIRISIRIです。

 

いま、力を入れているのが

直近~3年くらい前にかけてのベストセラーを読む

新刊で「ベストセラーになるのでは?」と思った本を読む

3年以上前の「大ベストセラー」を読む

の3点です。

 

で、最近は「直近のベストセラー」読みを中心にしていたのですが、

本日は2011年下半期にでました、

翻訳書のベストセラーを取り上げたいと思います。

帯には「12万部突破のベストセラー」とありましたが、

はたして内容は……

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『エッセンシャル思考』

(グレッグ・マキューンさん著、高橋璃子さん訳、かんき出版さん)

 

タイトルが素晴らしいですよね。

「エッセンシャル思考」

翻訳書っぽい雰囲気を残しつつ、

具体的に何を意味しているのかはタイトルだけでははっきりとわからないものの、

なにか「自分にとって必要なものを見極めるスキルを高めてくれる」ことを予感させる

タイトリングとカバーまわりになっていると思います。

 

装丁のイラストは、

本当にうまく「エッセンシャル思考」を体現していると思います。

一目で「ああ、エッセンシャル思考ってそういうことなんだろうな~」と

思わせてくれる、そんな「きっちりとねらいと効果が当てはまった」

素晴らしい装丁だと思いました。

 

「より少なく、しかしより良く」―

これが本書の芯を貫いている要素です。

去年くらいからでしょうか、

ミニマリストというジャンルの人気が出てきまして、

「物を最小限に減らす」「物を持たない」人たちに注目が集まっていたように感じております。

 

この本は、「ミニマリスト」ブーム以前に、

「思考のミニマライズ化」を提唱した画期的な本で、

序盤の理論編を読む限りだと、「そうはいってもなかなかそこまでできないんだよな~」と思ってしたったところもあったのですが、

中盤以降の実例や、「では、どうすればいいのか?」といったメソッドの部分もきちんと書かれていて、非常に納得感のある読了でした。

 

この本を読んで、改めて感じたのは、

「いかに自分が一点集中して物事を考えられていなかったのか」ということ。

そして、それが「どれほどもったいないか」ということでした。

 

優秀な人ほど、成功のパラドックスに陥りやすく、

「自分にはできるはず!」と、なんでも引き受けてしまう――

「たくさん仕事を抱え込む」のが、さもステータスのように感じられる――

これは多くのビジネスパーソンに当てはまるのではないでしょうか。

 

しかし、本書ではきっぱりこれを「良くないこと」とし、

切り捨てることをすすめます。

基準は「90点」

「90点以下は0点」と見なすことで、

その仕事に時間を割くのはやめるよう心がける、と書かれていました。

 

この部分だけを読むと、「そんなこと、できないんだよな~」と感じられることと思いますが、本書の事例やメソッドを読めば、

「少しトライしてみようかな」と思えるはずです。

 

とくに、「編集」と題された章は深く印象に残りました。

編集者の仕事を通じて、一般のワーキング・ライフ・スタイルに言及している部分なのですが、

「このキャラクターやエピソードは、本当に作品を良くするだろうか?」と考え、

「大好きなものを殺すんだ」というセリフには、本当に「そうだな~」と強く共感しました。

 

「より少なく、より良く」

この言葉をスローガンに、今週は業務に取り組んでみたいと思います!

 

 

 

 

 

 

徒然なるまま感想文50『「言葉にできる」は武器になる。』

こんにちは、SIRISIRIです。

 

今回の感想文で50個目!

あいまあいま、更新が滞ったりしてしまったのですが、

自分の性格上、まさか50回も続けられるとは……

というのが正直な感想でございます。

 

で、そんな50回目に紹介するのは

「言葉」についての本。

 

最近よく書店さんでも展開されていて、少し気になっていたのですが、

帯の「8万部突破!」という文言と、

編集者として「言葉」の勉強をしたい、という思いから手に取った1冊になります。

 

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『「言葉にできる」は武器になる。』

(梅田悟司さん、日本経済新聞出版社さん)

 

表紙がさわやかで、書店さんでも目立ってた本書。

著者の梅田さんは、電通のコピーライターさんで、

タウンワーク

「その経験は味方だ。」

バイトするなら、タウンワーク

などのコピーを作成した、言葉の超プロ。

 

その方が、相手により響く言葉を発するには

どうすればいいのか、を深堀りした本になります。

 

ここで「深堀りした」と書いたのは、

響く言葉を生み出すための方法を書いた「メソッド」本ではないからです。

 

いわゆる「心構え」「考え方」について主に言及していて、

ゆえに「精神論っぽく」読み始めは感じてしまうかもしれません。

「内なる言葉に目を向ける」などなど

(私はこの点が少し気になりました。)

 

で、本の内容とは別のところで気になった点が2つありまして、

①帯の「8万部突破!」の文言

②タイトルに句読点がついている

が引っ掛かりました。

 

帯の部数表記ですが、

よくあるのが「10万部突破!」「20万部!」といったキリのいい数字表現。

とはいえ「11万部突破!」「13万部越え!」といった表記もあって、

中途半端な部数表記にはそれなりの「ねらい」があるのだろうな~

と思っていたところでした。

今回の本も「8万部突破!」だったので、なぜか考えてみたのですが・・・

すみません、まだ答えにはたどり着けておりません。

ここは改めて、考えてみたいと思います。

 

あと、タイトルの句読点表記ですが、

以前編集者の方に「句読点は効果的に使わないと”まぬけ”な感じを醸し出してしまう」

と言われたことがありました。

 

今回はカバーのタイトルをみたときには句読点の存在に気付かなかったのですが、

奥付を見て「あ、〇がついてる」と思いました。

それくらい違和感なく溶け込んでいるということなのですが、

はたしてそれがよいのか悪いのか・・・(たとえば、先の「8万部」が中途半端でいい意味で違和感を醸し出して手に取るきっかけになっているのであれば、この場合、違和感がないのはプラスとは言い切れない?)

(もしくは、違和感が2つもあるとくどいから、一方はナチュラルでOK?)

と思考が堂々巡りしておりました。

私のなかの結論としては、

・この方のコピーライティングでは「句読点」がよくつかわれているから、

 その雰囲気にのっかった

でございます。

 

とはいえ、後半部分には、

・こうやって「繰り返し」をすれば、言葉は強くなる

・最初にこう「呼びかけ」をしてやれば、言葉に勢いが出る

など、テクニックもまとめられているので、

「思っていることが言葉にできないことがある」

「相手になかなか話が伝わらない」

「部下が動いてくれない」

などのお悩みがある方は、読んでみてもいいかもしれません。

 

 

 

 

 

徒然なるまま感想文49『僕らが毎日やっている最強の読み方』

こんにちは、SIRISIRIです。

 

今日は、最近力を入れている「直近のベストセラーの読書」のなかから(←日本語、変ですよね)ある1冊を取り上げたいと思います。

 

今年読んだなかでは、現状第1位の本でして、

・本の内容

・企画、著者の立て方

的にも、ベストセラーになってしかるべき、という本でした!

 

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『僕らが毎日やっている最強の読み方』

池上彰さん、佐藤勝さん共著、東洋経済新報社さん)

 

昨年末刊行になった本書ですが、

最近見た広告だと「20万部突破!」と書いていたので、

すごい売れているようです。

 

タイトル良いですよね~。

ここ最近、「最強の~」「超一流の~」「最高の~」「究極の~」「すごい~」といった

最上級表現のタイトルが氾濫していますが、

まだ「読み方」が残っていたとは・・・

いやはや、「それがあったか!」と思わずにはいられませんでした。

 

そんな「最強の読み方」ですが、

このお二人なら、「最強」といわれても納得ですよね。

毎日超多忙なお二人のインプット法があますことなく、本書では対話形式で語られていました。

 

見出しも非常にインパクトがあり、かつ明快で、

「ひねってはないけど力強い」すごい見出しの連続でした。

 

対話形式の本分ですが、

本当にお二人がすぐそこで話しているかのようなまとめ方で、

どんどん読み進めていけます。

個人的な印象としては、

佐藤勝さんの勢いにやや池上彰さんが押され気味、といったところでしょうか。

(とはいえ、冷静沈着に語る池上さんのお話もとてもおもしろく、

 方法論も「なるほど~」と思いました)

 

本書は、よくある「読書術」の本ではありません。

書籍も含め、新聞、ネット、雑誌、教科書の効率の良い読み方を教えてくれる

まさに「読み方」に関するあらゆることを取り上げて

知の巨人が語り合う1冊です。

 

「とても自分にはできないな・・・」

という部分もあるにはありましたが、

それはそれで勉強。

いつか「トライしてみたい!」 と、

できない絶望感を味わうというよりかは

やってみたくなる気持ちを高めてくれる内容です。

 

とくに「書籍は”はじめに”や”おわりに”だけでなく、真ん中を読んで買うかどうか決めるべし!」という部分が、非常にぐさりと刺さりました。

 

その理由は本書で書かれているのですが、

「たしかにな~。気を付けないと」と、作り手として「気を付けなければいけないウィークポイント」を見事に付かれていました。

 

といいますのも、書籍の編集を始めたころ、

諸先輩方から常に言われていたのが

「はじめに」の大切さ

 

・タイトル

・カバーデザイン

・はじめに

・目次

で購入してもらえるかどうかの9割が決まると言っても過言ではない、と。

 

事実、「はじめに」はすごく大事だと思いますし、

見出し(=目次)もとっても大切だと思います。

なので、私自身、そこには力を入れて編集するようにしているのですが、

そこでよく起きがちなのが「中だるみ」現象。

これは本当に気をつけなければいけなくて、

真ん中あたりになると、作っている側からすれば

「木を見て森を見ず」状態になってしまい、

終わってから俯瞰してみると、

「あれ?」ということがたまにあるのです。

 

ここは改めて気を引き締めなければ、と思った所存です。

 

とはいえ、そういった「どこに読み物の強みが弱みがあり、どうやって判断していけばいいのか」といったヒントがたくさん転がっていて、

買って損はしない1冊ですので、

ぜひぜひ沢山の人に読んでもらえれば、と思った本でした!