SIRISIRI’s diary 大人の読書感想文。

一応出版関係の仕事をしているので徒然なるままに本を読んだり、なんかしたりしたことをゆる~く書いてまいります。

徒然なるまま感想文54『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』

こんにちは、SIRISIRIです。

 

「最近のベストセラー本」読書を続けておりまして、

今日はその中から、読みごたえたっぷりの1冊を取り上げたいと思います。

 

翻訳書のベストセラーでして、

本文約400ページ!!

20万部を突破したこちらの書籍です!

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『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』

(リンダ・グラットンさん&アンドリュー・スコットさん著、池村千秋さん訳、東洋経済新報社さん)

 

前著の『WORK SHIFT』もベストセラーになった著者さんですが、

・ベストセラーの第2弾は売れにくい

・共著は売れにくい

・本が分厚い

の壁を乗り越えてここまで売れているのはすごいと思います!

 

本書は、

「平均寿命が延びて”100年以上生きる”のが普通になった時代、

どう生きていくのが正しいことなのか」

を様々なデータを照らし合わせながら検証していく、

という内容になっています。

 

お金、仕事、健康、人間関係、家族…など、いろいろな場面で、

「長く生きれる」ことで今後100年、

「過ごし方がどう変わるのか」

「どう変えるべきなのか」

「どんな”これまでの当たり前”が通用しなくなるのか」

等が書かれていました。

 

これからの100年、長く生きれるということは、

「健康で過ごせる期間が長くなる」ということではあるのですが(良い側面)、

65歳で引退してからの期間が延びるということは

老後の貯え方(量)を変えなくてはいけないということになります。

 

本書では、

これからの100年では、「3ステージ」の生き方は通用しなくなる、といいます。

3ステージの人生とは、

「学習→勤労(1企業)→老後」という流れ。

しかし、これではお金の面でも精神の面でも

 これからの100年、置いていかれることになります。

 

本書の指針(貯蓄率)に合わせてお金などの「有形の財」を蓄えて準備することも大切なのですが、

「無形の財」にいかにつぎ込むか(人間関係や目には見えないスキル)がキーポイントになってくるのです。

磨かれた「無形の財」が、さらなる「有形の財」を生む――

 

そんな、これからの時代を生き抜くための考え方が書かれた、

「メソッド本」というよりは「思想本」だったという印象です。

 

はっきりいって、「わかりやすい」「端的」な本ではありませんが、

「読み応え」はたっぷりで勉強になるところはたくさんあります。

 

「AIが到来して、仕事はどうなるのか?」等、

これからの時代の働き方・過ごし方にご関心がある方は、ぜひトライしていただければ、と思います。

 

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