SIRISIRI’s diary 大人の読書感想文。

一応出版関係の仕事をしているので徒然なるままに本を読んだり、なんかしたりしたことをゆる~く書いてまいります。

徒然なるまま感想文39『すごい手抜き』

こんにちは、SIRISIRIです。

雨かなり強いですね~。

こんな日は家にこもって読書もいい!ってことで、

早速読み終わった本をみなさまにご紹介したいと思います。

 

今回取り上げる本を手に取ったのは、

じつはこれから始めようとしているある企画と

テーマが似ていたからです。

ビジネス書のコーナーに置かれていた本書、

ちょっと異質なので、これからどんな動きをするのか

楽しみです!

 

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『すごい手抜き』

佐々木正悟さん、ワニブックスさん)

カバーが白いので、輪郭がわからなくなってしまいました(書いているときだけ??)

こんな感じのカバーです。

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タイトル、インパクトがありますよね~。

ちょっと前から『すごい○○』というタイトルはつけられていて、

『すごい家事』『すごい熱刺激』『すごいメモ。』……などなど、

ちょっとアレンジしたところだと『超・箇条書き』なんてのもあります。

シンプルでわかりやすいのに、力強いですよね~。

 

読んだ感想から申しますと、

概念論が多くて

実戦性にはやや欠けるかな、というのが本音です。

 

結構「手抜き」の定義付けがあいまいだったりして

いちばんの主張というのがなかなか見えてこなかった印象ですね。

 

ただ、紹介されている事例やデータはおもしろいものがあり、

たとえば、「どれくらいの人が完璧主義か」がじつはデータで上げられていて、

 

・有病率(完璧主義すぎる人)は一般人口のおよそ1%

・双子において、一卵性双生児の「完璧主義」一致率は、二卵性より高い

・女性より、男性に「完璧主義」は高い

 

ことがわかっているとのことです。

ここから導き出される答えは、

・完璧主義の人はじつは少ない

・完璧主義はじつは生まれもって決まっている

・「男性型社会」において育まれる

ことが推測できます。

 

つまり、「ほどよく手を抜く」ことが有意義だとわかれば、

どんなに頑固な人でもたいていの場合、「手は抜ける」ということなのです。

このデータは「へえ」と思いました。

 

 

この本を読んでいちばん思ったのは、

「どのジャンルの本においても、なにかしらのエンタメ性が必要」だということです。

たとえば今回の本であれば

「手抜き」がタイトルなんだから

思い切って中身も外見も「手を抜いて」、

「本書でも手抜きを実践しています」と書いてみたりすれば

話題性につなげることもできます。

 

そのエンタメ性によって、人は興味を示し、さらに頭にも残って

「わかりやすい」と思ってもらえる。

そんな「引きつけて、かつ頭に入れやすくする」力が

「エンタメ」にはあると思います。

 

これから本をつくるとき、ここはもっと意識したいポイントなので

この学びをいかせるようメモメモしておきます。

 

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