徒然なるまま感想文64『「週刊文春」編集長の仕事術』
こんにちは、SIRISIRIです。
今日は、出たばっかりの新刊ビジネス書を取り上げたいと思います。
正直、書店さんで見かけたとき、
「なるほど!!その切り口があったか!!!」
と、その企画に驚きました。
また、出版業界にいる身としても
「ぜひ、これは読みたい!!」と強く思った1冊。
中身もぎっしり詰まっていて、
・編集者としての「考え方」
・社会人としての「働き方」
の面で、勉強になりました!
『「週刊文春」編集長の仕事術』
(新谷学さん著、ダイヤモンド社さん)
まず「すごいな~!!」と思ったのは、
現役の「週刊文春」の編集長の本だということ。
週刊文春といえばスクープ連発で、
「どうやったらあんなにスクープを取ってこれるのか」
はたしかに疑問に思っていました。
ただ、その誰もが感じたであろう「ふとした疑問」をすくいとって企画にし、
こうして形にした編集者さんは、本当にすごいと思います!
ベッキーさんの騒動や、清原氏の薬物問題、ASKAさんの問題や甘利大臣の金銭授受問題・・・・・・などなど、世の中を大きく動かした問題提起を数々している「週刊文春」。
この本では、「なぜ、文春はそんなにスクープを取れるのか」を軸に、
それだけ成果を上げるための人脈術や企画術、交渉法や組織のまとめ方などが書かれています。
・わたしは今でも人に会うように心がけている。「人」がすべてのビジネスの始まりであり、スクープの発端である。
・みんなが「右を向いている」ときに、「左」を向けるか
・人間に「知りたい」という欲求がある限り、スクープに価値は宿り続ける。
等、マインドの部分で線を引いたところもあったのですが、
編集者として「すぐに取り入れたい!」と思ったところもありました。
それは、「見出し」と「テープ録り」の部分。
・見出し・・・説明的なタイトルはよくない。できるだけ短い見出しがいい。
見出しがすぐに浮かぶ企画が良い企画。
・テープ録り・・・取材が終わったからといって、相手が部屋を出るまでテープレコーダーの電源を切ってはいけない。取材後の雑談に「大きなネタ」が転がっていることもあるのだから。
この2点は、明日から即実行できること。
なので、早速実践していこうと思いました。
「そもそも、あんなプライベートな部分を暴いて、文春に罪の意識はないのか?」という疑問をもったこともあると思います。
そこに対して、「白くする捜査の重要性」を著者さんは語っていて、
「へええ、そうだったんだ!!」と意外に感じました。
世の中に「え!?そうだったの!?」を投げかけ続けている「週刊文春」。
ぜひそのヒットの裏側を、本書で覗いてみてはいかがでしょうか?
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