SIRISIRI’s diary 大人の読書感想文。

一応出版関係の仕事をしているので徒然なるままに本を読んだり、なんかしたりしたことをゆる~く書いてまいります。

徒然なるまま感想文62『「賢い子」に育てる究極のコツ』

こんにちは、SIRISIRIです。

 

本日は、久しぶりに「子育て本」を読みましたので

取り上げたいと思います。

 

昨年刊行され、10万部を突破した本書。

 

キーワードは、

「科学的」「脳」「知力」の3つだと読み取れるタイトルで、

ターゲットがしっかりと絞れている本だな~という印象でした。

 

 

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『16万人の脳画像を見てきた脳医学者が教える

 「賢い子」に育てる究極のコツ』

(瀧靖之さん著、文響社さん)

 

タイトルにあるとおり、

「脳の専門家が、子育てを脳科学的に分析すると、こんなことがわかりました!」

というのが本書の大すじ。

 

著者さんは東北大学加齢医学研究所の教授で、

タイトルには「16万人の脳画像を見た~」という表現で

そこが強調されています。

 

少し前、子育て本を読みあさっていたときには、

「子育て本は上から目線だと避けられる。科学的な検証はその傾向にある」的なことを感じ、そして書いておりましたが、

以前ご紹介した『最高の子育て』を読んだときにも感じたように、

「科学的検証をしたものが読みたい」層も一定はいるのだな~、と改めて感じました。

ターゲットとしては、「子どもの学力を伸ばしたい!」願望が割と強い、教育ママ的なところでしょうか。

 

sirisiri.hatenablog.com

 

本書は「どうすれば、脳が発達して、成績の良い『頭のいい子』が育つのか」

が語られているのですが、

そのキーワードとなるのが「好奇心」

「好奇心」旺盛な子に育てれば、脳は自然と発達し、

かつ論理的思考力や記憶力、語学力も上がりやすくなる

というのが著者さんの主な主張でした。

 

・好奇心を育む道具としては

「図鑑」「虫取り網」「楽器」が3種の神器

・「図鑑」があると、子育てはうんとラクになる

音楽が「英語の力」を伸ばすことは、脳科学的に証明されている

「ひとつの得意」が「いくつかの苦手」を引っ張ってくれる力が脳にはある

・暗記科目を勉強したあとに別のことをすると、途端に忘れやすくなる。

なので「論理的思考」→「暗記」という順番が大事

・「白い食材」よりも「茶色い食材」のほうが、低GIで脳には良い

 

といった点が勉強になりました。

 

脳科学的なエビデンスやデータが適度に盛り込まれているのですが」、

「子育て本」なので、非常に表現がわかりやすかったです。

 

すぐに読めると思いますので、

脳科学に興味のある人、子育て真っ最中の人は

ぜひ一度お読み頂いてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

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