徒然なるまま感想文50『「言葉にできる」は武器になる。』
こんにちは、SIRISIRIです。
今回の感想文で50個目!
あいまあいま、更新が滞ったりしてしまったのですが、
自分の性格上、まさか50回も続けられるとは……
というのが正直な感想でございます。
で、そんな50回目に紹介するのは
「言葉」についての本。
最近よく書店さんでも展開されていて、少し気になっていたのですが、
帯の「8万部突破!」という文言と、
編集者として「言葉」の勉強をしたい、という思いから手に取った1冊になります。
『「言葉にできる」は武器になる。』
(梅田悟司さん、日本経済新聞出版社さん)
表紙がさわやかで、書店さんでも目立ってた本書。
著者の梅田さんは、電通のコピーライターさんで、
「その経験は味方だ。」
などのコピーを作成した、言葉の超プロ。
その方が、相手により響く言葉を発するには
どうすればいいのか、を深堀りした本になります。
ここで「深堀りした」と書いたのは、
響く言葉を生み出すための方法を書いた「メソッド」本ではないからです。
いわゆる「心構え」や「考え方」について主に言及していて、
ゆえに「精神論っぽく」読み始めは感じてしまうかもしれません。
「内なる言葉に目を向ける」などなど
(私はこの点が少し気になりました。)
で、本の内容とは別のところで気になった点が2つありまして、
①帯の「8万部突破!」の文言
②タイトルに句読点がついている
が引っ掛かりました。
帯の部数表記ですが、
よくあるのが「10万部突破!」「20万部!」といったキリのいい数字表現。
とはいえ「11万部突破!」「13万部越え!」といった表記もあって、
中途半端な部数表記にはそれなりの「ねらい」があるのだろうな~
と思っていたところでした。
今回の本も「8万部突破!」だったので、なぜか考えてみたのですが・・・
すみません、まだ答えにはたどり着けておりません。
ここは改めて、考えてみたいと思います。
あと、タイトルの句読点表記ですが、
以前編集者の方に「句読点は効果的に使わないと”まぬけ”な感じを醸し出してしまう」
と言われたことがありました。
今回はカバーのタイトルをみたときには句読点の存在に気付かなかったのですが、
奥付を見て「あ、〇がついてる」と思いました。
それくらい違和感なく溶け込んでいるということなのですが、
はたしてそれがよいのか悪いのか・・・(たとえば、先の「8万部」が中途半端でいい意味で違和感を醸し出して手に取るきっかけになっているのであれば、この場合、違和感がないのはプラスとは言い切れない?)
(もしくは、違和感が2つもあるとくどいから、一方はナチュラルでOK?)
と思考が堂々巡りしておりました。
私のなかの結論としては、
・この方のコピーライティングでは「句読点」がよくつかわれているから、
その雰囲気にのっかった
でございます。
とはいえ、後半部分には、
・こうやって「繰り返し」をすれば、言葉は強くなる
・最初にこう「呼びかけ」をしてやれば、言葉に勢いが出る
など、テクニックもまとめられているので、
「思っていることが言葉にできないことがある」
「相手になかなか話が伝わらない」
「部下が動いてくれない」
などのお悩みがある方は、読んでみてもいいかもしれません。