SIRISIRI’s diary 大人の読書感想文。

一応出版関係の仕事をしているので徒然なるままに本を読んだり、なんかしたりしたことをゆる~く書いてまいります。

徒然なるまま感想文44『一流の人は、本のどこに線を引いているのか』

こんにちは、SIRISIRIです。

 

本日は、とあるビジネス書を取り上げたいと思います。

よく本をつくるときに

「どこを太字にしよう?」と考えて指定したりします。

 

場面変わってこんな声を見たり聞いたりします。

「良い本だったから線をいっぱい引いた!」

「ドックイヤーいっぱいした!」

 

とくにビジネス書は、自分のためになったと思ったところに線を引いたご経験あるのではないでしょうか?

最近、この「本に線を引く」という部分にフォーカスを当てたビジネス書が出ました。

「線の引き方次第で、その本からどれだけ学べるかが変わる」

読者として、そして編集者として非常に勉強になりました。

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『一流の人は、本のどこに線を引いているのか』

(土井英司さん、サンマーク出版

 

カバーにも赤い線が「ス~ッ」と入っている本書。

 

著者さんは、これまで2万冊以上のビジネス書を読み、

そしてメルマガで書評を書き続けてこられている

ビジネス書界では非常に有名な方。

アマゾンのバイヤー時代には、目利きして仕掛けた本がことごとくヒットしたそうです。

 

ビジネス書のどこに線を引けば学びが多くなるのか、

さらに学びが多くなる読書の仕方(本の選び方)とはどのようなものなのかが

きれいに解説されています。

 

まず、引く「線」は1冊の本につき1本

こんな読書が自身を深め、未来を切り開いていくのだそうです。

 

「そうだ!自分の考えはやっぱりあってたんだ!」

という箇所に線を引くのではなく、

自分の考えとはちがうところ、

新しい発見や役に立ったところに線を引かなければ意味がない

というところは再認識でした。

 

 また、どんな本は学びが多いのか、

その選定術は編集者として勉強になるところがたくさんありました。

なぜなら、いまつくっている本が「手にってよかった」と思ってもらえるかどうか

不安になったら、本書に書かれている要素に立ち返ればいいから。

そんな、良い本のひとつの「基準」を得ることができました。

 

ざっと例を挙げますと、

・膨大なデータに立脚した本

・経営者本なら、著者は起業者か中興の祖。外資系企業本は要注意

・「固有名詞」の多い本

・著者は「一流の変態」

・冒頭の数ページで「いい線」が引けそうな本は買い

・箇条書きは良書の証

などなど

 

かなり具体的に「良書」の特徴が挙げられていました。

これは今作っている本に活かさねば!!と強く再認識した次第です!

 

ビジネス書の読書とは、

「知っていること」に深みをつけるか、

「知らないこと」を身につけるか。

この2種類である。

 

この一文、

私が忘れかけていた大事なことだと直感しました。

 

久しぶりに読んだだけで身震いを何度もした本で、

強くオススメします!!

 

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