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SIRISIRI’s diary 大人の読書感想文。

一応出版関係の仕事をしているので徒然なるままに本を読んだり、なんかしたりしたことをゆる~く書いてまいります。

徒然なるまま感想文29『夜を乗り越える』

本日2度目の更新です。

 

 今週も中盤戦。

『毎日定時』も配本1週間という期間の折り返し地点を迎えましたが、

どんどん加速して、まずは「重版」をかけられるようにがんばります!!

 

今日の一度目のブログにも書きましたが、

昨日の夜、読み終わった本が

衝撃的に良かったので、

本日早速ご紹介したいと思います!

 

編集者として「本づくり」をする身に、大変染みた1冊です。

 

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『夜を乗り越える』

又吉直樹さん、小学館さん)

 

昨年『火花』で芥川賞を受賞され、

「文学者」としても独特の地位を確立しつつある

著者の又吉さん。

今回取り上げる『夜を乗り越える』が初の新書だそうです。

 

いまでこそ「読書芸人」として知られている又吉さんですが、

・そもそもなぜ本を好きになったのか

・本をどうして読み続けているのか

・なぜ『火花』を書こうと思ったのか

どんな小説を読み、どんなことを感じたのか

小説のいいところとは何か

といったことが語られている「エッセイ」本のような感じです。

 

又吉さんが思う「本のいいところ」は

編集者としても「なるほど~」と思いましたし、

大変勉強になったので、今回は特に心を揺さぶられた箇所を

 書いていきたいと思います。

 

短めに寿命を設定して、その限られた中で何をやるのかを決める

 

・表現は悪いが、ジジィに怒られる作品を書かないといけないと思った

 

・「簡単なものを複雑にするな」「複雑んことは簡単にしろ」

と言われるが、それでは複雑なものがかわいそう。

「複雑なことを複雑なまま」理解できたときのほうがおもしろい

 

・「芸術ってこんな感じだよね」でやってほしくない。

自分が作品を鑑賞してすごいかすごくないかと、

表現者が作品を信じているかどうかがすごく大きい

 

・本はその時の自分の能力でしか読めない。

いいように言えば、本を読むということは、

その時にしかできない読み方ができているということ

 

太宰治の小説のすごいところは、

読んだら何かしら感想を必ず持てるというところ

 

・よくある自己啓発書

「前向きに生きるためには、自分に自信を持とう!」という言葉は、

「羽根はないけど飛ぼう!」というのと一緒。

 

正直、手にしたきっかけは「今話題だから」というくらいの

軽い気持ちでして、

正直「タレント本だから」とナメていましたが、 

挙げればキリがないほど、

この本にはめちゃくちゃ線を引きました!

 

又吉さんが小説を読む理由は「視点が増えるから」とのこと。

小説なので再現性があったり、

何かを解決するメソッドが書いてあるわけではないけれど、

それでもいろんな人の考えに触れることができるので、

「自分と同じこと考えてる」と自己肯定できたり、

「なんでコイツ、こんなことすんねん!」と

自分にはできない人の心情に触れることができ、

それはすなわち

それまでの自分にはなかった思考を体験できる

ということなのです。

これが「視点が増える」ということであり、

又吉さんであれば芸人として漫才やコントに生きているそうです。

 

「ジジィに怒られる作品でないと意味がない」という文章は、

みうらじゅんさんの『ない仕事の作り方』にあった、

「怒られるくらいでないと、つきぬけた仕事はできないし、結果も出ない」

「最近は”正しくてつまらないこと”が多い。

 ”正しくておもしろい”を目指さなければいけない」

という文章とつながっていて、

編集者としてすごく大事なことを学べました。

 

また、「表現者が、自分の作った作品を信じなければいけない」

という文章も、心に刺さりました。

 

本づくりにおいては、

著者と編集者がおもに作り手だと思っています。

著者と編集者が

「絶対おもしろい!」

「100%売れる!」

と思えないで、売れるはずがない。

こう、改めて教えてもらった気がしました。

 

今日からは、「絶対売れるに決まっている!」と強く信じて

本づくりに励んでいきたいと思います。 

 

又吉さんの読書感や執筆感、

そして本に対する愛情をひしひしと感じられる作品ですので、

ぜひ一度お手に取ってみてください!

そして『火花』をまだお読みでない方は、

読み終わったら、ぜひ『火花』も読んでみてください!

きっと又吉さんの「すごさ」をめちゃくちゃ感じられるはずです。

 

 

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