発売1週間前!新刊の見本が届きました!!
こんにちは、SIRISIRIです。
以前からちょくちょく、
「お金×時間」本をつくっていることを書かせていただいておりましたが、
いよいよ配本まで1週間!
本日、見本が届きましたー!!
タイトルは
『毎日定時で帰っても給料が上がる時間のつかい方を
お金のプロに聞いてみた!』
です!(ちょっと長め)
いやー、やっぱり自分の担当書籍というのは
わが子みたいな存在で、本当に可愛いやつです。
リンクを貼っておきますので、
ぜひ一度観て頂ければ嬉しいです。
https://www.sunmark.co.jp/books/sakiyomi/index.php (サキヨミ・立ち読みサービス)
https://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/4763135600/ref=mp_s_a_1_1?qid=1465578691&sr=8-1&pi=AC_SX236_SY340_QL65&keywords=毎日定時で帰っても給料が上がる時間のつかい方をお金のプロに聞いてみた(amazonページ)
「配本・・・?」
「見本・・・?」
わたくし、入社当時、そして編集者になった当初、
この言葉の意味がよくわかりませんでした。
配本は字面から何となく「本が市場に出回る」ことなんだろうなーとは感じましたが、
「発売日じゃないの?」と思ったり、
「見本は見本でしょ、けどいやに多いな」と思ったりしてました。
いったい、厳密にはどういう意味なのでしょうか?
まず、「配本」という単語ですが、
これは主に、「出版社から卸しの会社さんに本を卸す」ことを意味しています。
出版業界の大きな流れ(流通)は、
出版社さん→取次会社さん→書店さん
となっておりまして、
基本的にはこの矢印の順で
本もお金も流れていきます。
(お金の流れは逆でした。
書店さん→取次会社さん→出版社さん)
また、出版業界には恐ろしい返品制度というのがありまして、
売れなかったり、諸事情で書店さんが並べないと判断した本は
書店さん→取次会社さん→出版社さん
の流れで戻ってきます。
(このとき、お金の流れは
出版社さん→取次会社さん→書店さん
となります)
で、話を「配本」に戻すと、
最初の、出版社さん→取次会社さんの部分が配本でして、
取次会社さんに卸してから、そこから本が全国の書店さんに運ばれていくことになります。
ですので、取次会社さんに卸す日にちが
「配本日」となるわけです。
「発売日とどう違うの?」という点ですが、
発売日となると、おそらく「書店さんに置かれて発売される日」
のことを指すかと思います。
ここで、仮に配本日を発売日とした場合を考えます。
流通の関係上、配本日当日に本がきちんと運ばれるのはおおむね都心の大きな書店さんであったりするので、そこから離れていけばいくほど流通に時間がかかって
実際書店さんに運ばれるのは配本日+1~2日間、あるいは1週間程度。
さらに、金曜日が配本日だとすると、土日祝日は流通もストップするので
翌月曜日以降に配本がスタートとなり、その分お店に置かれるのも遅れます。
なので「配本日=発売日」としてしまうと、
実際書店さんに行ったのに本がない!
なんてことになってクレーム……といったトラブルになる可能生があるのです。
それを防ぐ意味でも、アナウンスするときには「配本日」として伝えるよう心がけています。
また、「見本」という言葉。
これはよく使う言葉ですよね。
「見本が欲しい」「見本みせて」なんていう感じで。
意味的にも大体同じなのですが、
少しだけプラスアルファの要素があります。
それは、新刊の見本が渡ってきたということは
印刷・製本所さんからの
「編集者さんの赤字はすべて反映しましたよ~」
「これで本をどんどんつくっていきますけど、いいですよね~」
という最最終確認のメッセージが込められているということです。
「いいですよね~?」というのが言い得て妙で、
最最終確認といは言っていますが、
この段階での変更はほぼほぼ不可能ですので、
編集者的には「YES」を言うしかありません。
いうなれば、市場に出る前に「これが市場に出る」ことを確かめる機会、ですかね。
こんなふうに、編集者が日常でつかっている言葉の意味も
これからこのブログでちょくちょく明かしていこうと思います!
何はともあれ、見本まで何とか漕ぎ着けることができました。
あとは売れてくれることを願うのみ!!
よろしくお願いいたします!!