本は紙の書籍がいい?それとも電子書籍?
こんにちは、SIRISIRIです。
何年か前に「電子書籍元年!」と言われ、
日本にも本格的に電子書籍が普及するか、と思われたのですが
現状そこまでみなさんの読書文化が変わったとは思えない今日この頃。
わたくし自身は断然、紙の本派でございます。
「おい!編集者としてそれでいいのか!!」
「電子書籍で読む読者だっているんだぞ!」
といったお叱りの声が聞こえてきそうですが、
あくまで個人としては「紙の本で読む」派なだけであります。。
それは、読んだ本をきちんと目に見える形で取っておきたいから。
ある種、本においてはコレクター的な性格が強いのかもしれません。
その性格も手伝ってか、装丁を決める際には
「手元に置いておきたくなるような」デザインを心がけています。
これまで取り上げた本は、
すべて紙の本で読んでおります。
装丁が気に入って購入した書籍も多く、
今後ご紹介する書籍もすべて紙の本の予定です。
最近になってわたくしも「積ん読」するようになってきたのですが、
電子だと「積ん読」具合が目に見えてわかりません。(どんどん溜まっていく危険性も・・・)
それに、「紙の本だけだと、購入履歴がわからず同じ本を二度買ってしまいそう」と言われたこともありましたが
以前ご紹介しました「ビブリオ」等の読書アプリを使えば
重複も防げます。
ただ、例外もありまして、
洋書を読む際は基本Kindleをつかって読むようにしています。
それは、Kindleなら、わからない単語をタップすると意味がすぐに表示されるから。
よく、英語学習方法として、「わからない単語があっても調べずに類推する」という方法が言われていますが、
試験勉強ならまだしも、
こと読書でこれは厳しいですよね。
きちんと読めているかどうか気になりますし、
プライベートの読書くらい辞書を使わせてくれ、と個人的には思っていました。
けれど、辞書を引くのって結構面倒・・・、
そんな「めんどくさがりなのに洋書読みたがり」なわたくしの超味方になってくれたのがKindleの「1タップ辞書機能」だったのです。
これは本当に超便利で、以来洋書の読書が進んでいます。
洋書読むなら、Kindleがオススメ!!
これは心の底から言えます!
そもそも日本で電子書籍が定着するのには
まだまだ時間がかかりそうです。
アメリカで定着しているのは
アメリカは国土が広く、そのわりに書店がないため
書店に行く道のりを考えると電子書籍で購入したほうが早いし安いから、
というのが大きな理由のようですが、
日本ではそのような問題は今のところあまり目立っておりません。
(もちろん、この出版不況と叫ばれているご時世ですので、
書店さんが撤退したりして近くにない地域もあるかとは思いますが・・・)
土壌の違いからも電子書籍がしっかりと定着するにはまだまだ時間がかかりそうですし、
そもそも読書人口が減っています。
紙で読書しない人が電子なら読む、というケースはそんなに多くないと思いますし、現にコミックスはまだまだ紙のほうが圧倒的に強い印象を受けます。
わたくし個人としても、書店さんに行って
お気に入りの本を見つけてほしいと思います。
本との直接の出会いを大事にしてほしい、こんなふうに思っているのです。
(個人的見解です)
さらに、こんな気になる研究結果(調査結果?)が出ていました。
電子書籍での読書は紙の本と比べ、時系列の認識力が落ちる傾向(ノルウェー研究)
もちろん、電子書籍には電子のいいところがたくさんありますので
「紙も電子も」両方で楽しめることがベストです!
紙のいいところと電子の良いところを比べてみるのもおもしろいのかもしれません。(わたくし自身知り切れていないので、お教えいただけますと幸いです!)
ただ、1編集者としての感覚で言うと、
電子書籍でコンテンツが売れるよりも
紙の書籍で売れたほうが、やはり「売れてくれた感」はあります。
(電子書籍には「重版」は存在しないですしね)
電子書籍には会社にとって良いことが多いような気がします
(在庫持たなくてもいい、値下げしてくれる店舗もある等々)
本には何千年という歴史が詰まっています。
これだけ続いてきたものが、わたくし達の代で終わるはずありませんし、
必ず盛り返すタイミングが来ると思います!
そのときを自分が起こすんだ!!と固く誓って、
今週も編集業務に打ち込んでいきます!!