「本における帯の役割」問題。(「帯って必要なのか」問題。)
みなさん、こんにちは。
SIRISIRIです。
突然ですが、みなさん本を買うとき、
「帯」の重要度はどれくらいですか?
わたくし自身を翻ると、
正直あまり帯うんぬんで本を買ったことはなかったのですが、
この世界に入ってきて結構たたき込まれました。
帯の文言ひとつで、そのお客さまが買うか買わないか決まる・・・・・・
と言わんばかりに、編集者は大切にし、
そして実際ネーム(文言)を考えるとなると
わたくしもいつも悩んでしまいます。
なぜ、帯はそんなに重要だと認識されているのか。
それは,
帯にはタイトルを後押しし、
そしてお客さまがレジに本を持って行く気持ちを後押しする役割があるから、
です。
本で一番重要なのはタイトルです。
タイトルがつまらなければ売れるわけがありませんし、
上手いこと言っているだけでもいけません。
オンリーワンかつ、ナンバーワンの悩み解決本だと思ってもらえなければ
いけないのです。
ですので、書店で本を眺められてたときに
まず「タイトル」が目に飛び込んでくるようにしなければいけません。
で、その次に目に入れたいのが「帯」の文言。
順序的にいえば、
①タイトル
②帯ネーム
という順番をつくってあげないといけないのです。
順番作りには「文字の大きさ」であったり、「文字色」「イラスト」等が関わってきますが、
今回はその文言自体の内容について。
タイトルが一番目立つのであれば、
帯ネームにはどんな言葉を持ってくるべきなのでしょうか?
・タイトルを受けて、どんな内容が書かれているのかを説明する
・著者のちょっとした経歴(「今話題の○○がおくる~」的な)
・推薦文(「○○氏推薦」「大絶賛!」的な)
・読者の声(「読んで人生変わりました」的な)
等々といった帯ネームをみかけることがよくあると思いますが
「推薦文」「読者の声」が無い状態であるならば、
正攻法でいくしかありません。
で、あるならば
「タイトルを受けて、何を帯で補完してあげればいいのか」を考えることになり、
ここの答えを導き出そうと思えば
・タイトルを見て読者が何を知りたいと思うか?
・タイトルを見て読者が一番気になるポイントはどこか?
・タイトルを見て読者の疑問がわいた箇所はどこか?
を探っていかなければいけないのです。
ということは、よく陥りがちなのは
タイトルと同じことを帯でいっても意味がない!
ということなのです。
タイトルが近くにあるんだから
同じことをいうのはスペース的にも活かしきれていませんし、
何よりタイトルの後押しになりません。
タイトルを援護射撃する意味でも、
同じことをいってはいけない、
タイトルからもう一歩踏み込んだメリットなりを伝えてあげなければいけないのです。
また、帯ネームには
よく「数字」を入れたほうがいいとも言います。
・○万人を変えた!
・○万人実践!
・○時間短縮!
こうすることで、再現性があって具体的なメソッドがあるように映るようですね。
こんなことを踏まえて、
6月17日発売の「お金×時間術」本はこんな感じにしています。
「じゃあどんな時間の使い方なんだ?」という疑問に、
右下のメインのネームでまず、
「短くすることですよ~」と簡潔に伝え、
そしてそれによるメリット「お金も増えるんですよ~」ということを
読者ターゲット向け(この場合、会社勤めの方)に言い換えて
「年収は上がるんですよ~」としています。
さらに、もっと具体的な時間術として
左下の「3つだけですよ~」で受けている感じですね。
それを
①セイゲン
②ズラシ
③カソク
と表現することで、より「気になるのでページをめくってみよう」という気持ちを
強くしたい意図もあります。
この「帯ネーム」問題、書きだしたらきりがないくらい
本当に奥深い世界です。
たとえば、「帯って本当に必要なの?」という問題。
実際、本を読むとなったら
帯を取っちゃう人も多いですよね。
これはもう、「買う側」と「売る側」「プロモーションする側」の問題のような気がします。
それに、帯なんてわざわざ付けずに
カバーに帯の文言をそのまま印刷してしまって、
「帯テイスト」なカバーにしている本もあります。
それは一体なぜなのか・・・・・・。
じつはこれ、amazonさんが大きく関係しているのですが、
これはまた後日言及したいと思います。
今日ここに書き留めたのも、
自分自身の考えもだいぶ含まれていますが、
忘れないようにメモしているようなところもあります。
もちろん編集者によって考え方は変わってくると思いますので、
万国共通!というわけではありませんのであしからず。
それにしても
本を買うとき、実際問題
帯にどれくらい左右されているのだろうか・・・・・・?