SIRISIRI’s diary 大人の読書感想文。

一応出版関係の仕事をしているので徒然なるままに本を読んだり、なんかしたりしたことをゆる~く書いてまいります。

徒然なるまま感想文14『「学力」の経済学』

こんにちはー、SIRISIRIです。

「ブログの更新続けられるかな~」と不安になっていましたが、

なんだかんだで2週間突破!

次なる目標は1か月連続更新としたいと思います!!

 

さて、週末土曜日の本日は、

「教育」×「経済」のかけ算が見事にはまって大ヒットした、

この本をプチ取り上げます。

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『「学力」の経済学』

(中室牧子さん、ディスカバーさん)

 

「教育経済学者」の著者さんが、一般の人向けに

「教育を経済学的な観点で見るとどんな景色がみえてくるのか」

を伝えてくれる内容の本書。

 

・「子どもを”ご褒美”で釣ってはいけないの?」

・「”少人数学級”には効果があるのか?」

・「”いい先生”とはどんな先生なのか?」

 

といった、親御さんならだれもが気になることが

経済学的な視点から説かれています7.

 

わたくしはまだ子どもがいない身なのですが、

なぜか書店で見たときから気になっていて、

手を伸ばしてしまいました。

で、読んだ感想をお伝えすると、

子どもがいるいないに関係なくおもしろい!

の一言に尽きると思います。

 

もちろん子どもちゃんがいたほうが、

即効性というか、再現性というか、

実行には移しやすいとは思うのですが、

子どもがいなくても

・経済学者の仕事ってこんな感じなんだ

・経済学者はこんなふうにモノを見ているんだ

といったことを知ることができます。

 

人的資本の投資は子どもが○○くらいのときにすべき」

”目の前ににんじん”作戦を経済学的にひもとくと、何が見えてくるのか?」

他人の子育て体験を実践すると、経済学的に本当に成功するのか?」

といったことがとくに「おもしろい!」と感じた項目ですかね。

 

また、こんなふうに親御さんが気になるフレーズがたくさんちりばめられているのも、

本書の特徴です。

 

シビアな話ではありますが、

「子育て」「教育」を考えたとき、お金の問題から逃げることはできません。

「教育費にいくらかかるのか」

「成人するまでに必要な額は○千万円」

といったことに頭を悩ませる人はかなり多いはずです。

 

そんな人たちにきっちりアプローチできたのが本書であって、

教育に関する気になるお金の話

を教えてくれそう!と思えたことが、購入キッカケになっているのでは、と思います。

 

また、ピケティに端を発する

「経済学ブーム」も後押ししれくれたのも、これだけ大ヒットしている理由でしょう。

 

読めばためになると思いますし、

何より「おもしろい!」と感じること間違いなしですので、

6月の梅雨の時期なんかは本書をお供にしてみてはいかがでしょう。