徒然なるまま感想文7『スタンフォードで学んだ睡眠医学の専門家が教える寝不足でも結果を出す全技法』
こんばんは~,SIRISIRIです。
今日は睡眠本づくりに関連して、
こんな本を取り上げてみたいと思います。
いまはまだ詳しく言えないのですが、
じつはこの本、今進めている企画とある意味密接なつながり?があるといっても
過言ではありません。
『スタンフォードで学んだ睡眠医学の専門家が教える
寝不足でも結果を出す全技法』
(西多昌規さん、Discover21さん)
睡眠に関心のある人はとても多いと思うのですが、
その中でもビジネスマンは日々忙しく働く中で
「眠気をどうやったらとることができるんだろう」
「ハイパフォーマンスを発揮するにはどんなふうに・どれくらい寝ればいいのか」
といったことへの関心は強いことかと思います。
この本は、まさにそんなビジネスマンに向けられた本。
「寝不足気味」だとうすうす感じているビジネスマンに、
「睡眠」という切り口で「結果を出す」方法を伝えることを思わせる
タイトリング&カバーまわりですね。
正直タイトル等をみたときには
「うまいこと悩みにアプローチしてるな~」
「売れそうだな~」
と思っていました。
ところがどっこい、
読んだわたくしが抱いた感想としては
「思ってた本と全然違う!!」でした。
そもそもこの本はタイトルに書いてある通り
「寝不足」向けの本ではありますが
「寝不足」を解決する本ではありません。
そう、具体的な睡眠法についてはあまり触れられておらず
(といっても”昼寝(パワーナップ等)”は言及されてます)、
「寝不足状態の人がそれを解決しない状態で
どんなふうに日中過ごせばハイパフォーマンスを発揮できるか」
ということを伝えてあります。
「睡眠不足」を解消する本ではなく、
「睡眠不足のまま、仕事の質を上げる」方法を書いた本なのです。
たしかに、仕事にいそがしいビジネスマンがきっちり不足なく毎日寝るのは難しい話なので、
これはある意味現実的な手段に思えます。
ただ、だとしても「睡眠不足」は解決したいでしょうし、
夢物語・無理な話を再現性のある驚きの手段で解決してこそ、
読者は
「おもしろくて役に立つ」と感じて
お金を払ってでも読みたくなるのではないでしょうか。
そういった意味で、
この本には読者の「うれしい」を実現する力、
革新性という点で少し弱いように思いました。
「読者のうれしいを実現する」=少し「革新性」が出る、
ということなのかもしれません。
(革新性すべてではなく、やはりメソッドが斬新なことが革新性においては
大事なのかと思います)
いいところに目をつけたと思ったがゆえに、
やや「もう少し”うれしい”を素直に実現してほしかった」と一読者として感じております。
睡眠本づくり、
そして「手に取って、かつだれかに伝えたくなる」本づくりをするうえで
大事なことを学ばせていただいたご本でした。