SIRISIRI’s diary 大人の読書感想文。

一応出版関係の仕事をしているので徒然なるままに本を読んだり、なんかしたりしたことをゆる~く書いてまいります。

答えのない「、」(読点)問題。

もう夜も近づいてまいりましたが、

こんばんは、SIRISIRIです。

 

今日は編集という作業をやっていて、

悩んでしまうことの1つ、

「、」(読点)について書きます。

 

「、」って本当に難しいですよね。

「。」とちがって答えがない。

どこに入れても正解だけれども、

読み手によっては不正解にみえることもある。

 

切れ目に入れるって人もいるけれど、

入れすぎるとものすごく段差が多い(つまづきやすい)文章に感じてしまいますし、

なさすぎると息継ぎポイントのない、読むのが苦しくなってしまいます。

 

「、」は本当にバランスが大事なんだと思います。

「答えのない問題はバランスが大事」だなんて言い換えられたりするかもですね(しないかもです)。

 

だからといって、「、」の入れ方が絶妙な本があっても

「これ『、』の入れ方うまいよな~」と褒められることなんてほとんどありません。てか、聞いたことないです。

自分が本を読むときにも、「読みやすい」と感じた本に関しては

「、」の入れ方に注意しているようにしているのですが、

それでも忘れてしまうことがほとんどです。

 

けど、この世から「、」を取ってしまうと、

すべての本は読めなくなってしまうでしょう。

 

だから、ぼくは思うんです。

本には欠かせない存在の「、」は

まさに「縁の下の力持ち」だと。

 

みんなの潜在意識に働きかける存在こそが「、」。

だからこそ、こんな細部を大事にできる人が勝つんだ、と自分にまた言い聞かせて今日もせっせと編集しておる次第です^^